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ランニングと食事改善で薄毛に立ち向かう
ランニングを始めて、血行が良くなり、ストレスも解消された。これは、薄毛改善に向けた大きな前進です。しかし、ここで満足してはいけません。ランニングという「土壌を耕す」作業に加えて、髪の材料となる「栄養を与える」作業、つまり食事改善を組み合わせることで、その効果は飛躍的に高まります。車がガソリンなしでは走れないように、私たちの髪も、栄養というエネルギー源なしでは作られないのです。まず、ランニングで消費したエネルギーと、傷ついた筋肉を修復するために不可欠なのが「タンパク質」です。そして、このタンパク質は、髪の主成分である「ケラチン」の元にもなります。つまり、運動後のタンパク質補給は、体作りと髪作りの両方に貢献する、一石二鳥の習慣なのです。ランニング後30分以内は「ゴールデンタイム」と呼ばれ、栄養の吸収率が非常に高まっています。このタイミングで、プロテインを飲んだり、鶏のささみや胸肉、ゆで卵、豆腐、納豆などを摂取したりすることを心がけましょう。次に、タンパク質を効率よく髪の毛に変えるために必要な栄養素も意識する必要があります。その代表格が「亜鉛」と「ビタミンB群」です。亜鉛は、タンパク質の合成を助ける重要なミネラルで、牡蠣やレバー、牛肉などに多く含まれます。ビタミンB群は、頭皮の新陳代謝を促し、皮脂のバランスを整える働きがあり、豚肉やうなぎ、玄米などに豊富です。ランニングで汗をかくと、これらの水溶性のビタミンやミネラルも一緒に失われがちなので、日々の食事で積極的に補給することが大切です。また、運動によって発生する活性酸素から体を守るために、抗酸化作用のある「ビタミンC」や「ビタミンE」も重要です。パプリカやブロッコリーといった緑黄色野菜や、キウイフルーツなどの果物、ナッツ類などを食事に取り入れましょう。ランニングで血流というハイウェイを整備し、バランスの取れた食事で栄養という荷物を満載したトラックを走らせる。この二つの連携プレーこそが、薄毛に打ち勝つための最強の戦略なのです。