男性の間でもハイトーンカラーやメッシュなどのブリーチスタイルが定着していますが実は女性よりも男性の方がブリーチによる薄毛リスクに対して敏感になる必要があり「ブリーチがAGA(男性型脱毛症)のスイッチを押してしまうのではないか」という懸念には医学的な根拠に基づいた注意が必要です。AGA自体は遺伝や男性ホルモン(テストステロンがDHTに変換される作用)によって引き起こされる内因性の疾患でありブリーチ剤の成分が直接ホルモンバランスを変えることはありません。しかし問題なのはブリーチが引き起こす「頭皮の炎症」がAGAの進行を加速させるトリガーになり得るという点です。AGAを発症している頭皮あるいは発症予備軍の頭皮はすでにヘアサイクルが乱れ微細な炎症を起こしている状態にありますがそこにブリーチ剤という強力な刺激物が加わることで炎症が増幅され毛母細胞へのダメージが決定的なものになってしまうリスクがあります。特に男性は女性に比べて髪が短くベリーショートやツーブロックなどのスタイルにすることが多いため美容師が薬剤を塗布する際にどうしても頭皮に付着しやすく頭皮へのダメージがダイレクトに伝わりやすいという構造的な不利があります。また男性の頭皮は皮脂の分泌量が多いためブリーチ剤と皮脂が混ざり合って過酸化脂質となりこれが毛穴に詰まって酸化ストレスを与え抜け毛を助長するという悪循環も懸念されます。さらに男性特有の心理として痛みを我慢してしまう傾向があり頭皮がヒリヒリしていても「男だからこれくらい大丈夫」と耐えてしまい結果として重度の化学熱傷を負って毛根を死滅させてしまうケースも少なくありません。もしAGAの兆候(生え際の後退やつむじの薄毛)がすでにある場合ブリーチは火に油を注ぐ行為になりかねないため原則として避けるべきですがどうしても行いたい場合は頭皮につけない施術を徹底するかメッシュやインナーカラーなど頭皮に影響の少ないデザインを選ぶべきです。そして日頃からフィナステリドなどの治療薬でAGAの進行を抑えつつ頭皮ケアを徹底することがハイトーンと毛量を両立させるための絶対条件となります。
メンズこそ要注意ブリーチがAGAを加速させる説