髪に良いからといってプロテインを水のようにガブガブ飲めば良いというわけではなく「過ぎたるは及ばざるが如し」の言葉通り過剰摂取は体に負担をかけ逆に抜け毛や肌荒れの原因となるリスクを孕んでいることを知っておく必要があります。タンパク質は体内で分解される過程でアンモニアという有害物質を発生させますがこれを無毒な尿素に変えて排出するために肝臓と腎臓がフル稼働しています。必要以上のタンパク質を摂取し続けるとこれらの臓器に過度な負担がかかり機能低下を引き起こす「内臓疲労」の状態に陥ってしまいます。肝臓はタンパク質の合成だけでなく解毒やエネルギー代謝も担う重要な臓器であり腎臓は血液をろ過して老廃物を排出するフィルターの役割を果たしていますがこれらが疲弊すると血液中に老廃物が溜まりドロドロ血になって血行不良を招きます。頭皮は毛細血管が張り巡らされた末端組織であるため血流の悪化はダイレクトに栄養不足につながり結果として髪が育たなくなり抜け毛が増えてしまうという本末転倒な事態になりかねません。また腸内環境への悪影響も無視できず吸収しきれなかったタンパク質が腸内で悪玉菌のエサとなり腐敗が進むことでガスが発生したり便秘や下痢を引き起こしたりすることがあります。腸内環境の悪化は免疫力の低下や肌荒れに直結し頭皮の健康状態も損なうためプロテインを飲み始めてからお腹の調子が悪いと感じたら摂取量を見直すサインです。さらにカロリーオーバーによる肥満も懸念されプロテイン自体にもカロリーはあるため食事制限をせずにプロテインを追加すれば当然太りますし肥満はAGAのリスクファ因子の一つでもあります。適切な摂取量の目安は体重一キログラムあたり一グラムから二グラム程度(運動量による)であり自分の食事内容と照らし合わせて不足分を補う程度に留めるのが賢明です。自分の体の声に耳を傾け無理のない範囲で活用することこそが健康な体と美しい髪を両立させるための絶対条件なのです。
過剰摂取は逆効果内臓疲労と抜け毛のリスク