本気で薄毛を改善したいと願い早期に結果を出したいと考える多くの人が最終的に行き着く治療法の一つにフィナステリドとミノキシジルの併用療法があります。これら二つの薬剤はそれぞれ全く異なる作用機序を持っており組み合わせることで単独で使用する以上の高い効果すなわち相乗効果が期待できるとされています。フィナステリドは前述の通り5アルファリダクターゼを阻害してDHTの生成を抑え抜け毛を防ぐ守りの薬です。一方でミノキシジルは血管拡張作用によって頭皮の血流を改善するとともに毛母細胞に直接働きかけて細胞分裂を活性化させ発毛を促進する攻めの薬としての役割を担っています。例えるならばフィナステリドは畑の土壌が荒れるのを防ぐための囲いや除草剤のようなものでありミノキシジルは植物が育つための強力な肥料や水のような存在です。いくら高品質な肥料を与えても土壌が悪く害虫がいれば作物は育ちませんし逆に土壌を守るだけでは大きな収穫は望めません。両者を併用することで抜け毛の原因を断ち切りながら同時に新しい髪の成長を強力に後押しすることができるのです。日本皮膚科学会のガイドラインにおいてもこれら二つの薬剤はいずれも推奨度Aすなわち行うよう強く勧めるとされており併用療法の有効性は医学的にも裏付けられています。実際の臨床現場でもフィナステリド単独では現状維持が精一杯だった患者がミノキシジルを追加することで明らかな毛量の増加を実感するケースは多々あります。ミノキシジルには塗り薬である外用薬と飲み薬である内服薬がありますが内服薬は国内では未承認であるものの高い発毛効果が期待できるため医師の裁量で処方されることが一般的です。ただし併用することで効果が高まる一方で副作用のリスクもそれぞれの薬の分だけ増加することになります。特にミノキシジル内服薬は動悸やむくみなど循環器系への影響が懸念されるためフィナステリドとの併用に際しては医師による慎重なモニタリングが不可欠です。自分の薄毛の進行度合いや健康状態に合わせて最適な組み合わせと用量を調整することがAGA治療の成功への鍵となります。
攻めのミノキシジルと守りのフィナステリドによる併用療法の真価