長年憧れていた透明感のあるハイトーンカラーにするために私は意を決して美容室で全頭ブリーチをオーダーしましたがその決断がまさか自分の頭皮と髪を極限まで追い詰め鏡を見るのが怖くなるほどの結果を招くことになるとはその時は夢にも思っていませんでした。一度のブリーチでは日本人の頑固な黒髪はオレンジ色にしかならず理想のホワイトブロンドに近づけるために一日で三回のブリーチを行ったのですが二回目に入ったあたりから頭皮に焼けるような痛みが走り始め三回目にはまるで火のついた棒を押し付けられているかのような激痛に変わり涙を堪えながら施術に耐えました。美容師さんは「少し沁みますよね」と優しく声をかけてくれましたがこれは沁みるというレベルではなく明らかに頭皮が悲鳴を上げているサインだったのです。施術直後は美しい色に感動しましたが家に帰ってシャンプーをしようとするとお湯が触れるだけで頭皮が激しく痛み指で触ると頭全体が巨大なカサブタで覆われているようなゴワゴワとした感触がありさらに所々から黄色い浸出液が出ていることに気づいて愕然としました。数日後そのカサブタが剥がれ落ちると同時に恐ろしいことが起こり始めました。シャンプーをするたびに排水溝が真っ黒になるほどの大量の髪が抜け落ちドライヤーで乾かせば床一面に切れ毛が散乱し手櫛を通すだけでブチブチという音と共に髪が切れていくのです。一ヶ月も経つ頃には髪のボリュームは半分以下になり特に薬剤が強く当たっていたつむじ周辺や生え際は地肌が透けて見えるようになり「ハゲた」と認めざるを得ない状態になってしまいました。友人からは「髪色きれいだね」と褒められましたが私の心の中は後悔と恐怖でいっぱいで帽子なしでは外出できない日々が続きました。結局ボロボロになった髪をリセットするためにベリーショートにするしか選択肢はなく失った髪と健康な頭皮を取り戻すために半年以上の通院と高額な育毛剤治療を要することになりました。この体験を通じて私が学んだのはブリーチは決して安易に行ってはいけない医療行為に近いリスクを伴う施術であるということであり痛みは体が発する限界のサインでありそれを無視して美しさを求めた代償はあまりにも大きかったということです。これからブリーチを考えている人には私と同じ過ちを犯さないよう頭皮の状態と相談しながら無理のない範囲で楽しむことを強くお勧めします。